ミドルサイズのSUVとなるホンダ新型「CR-V」はアメリカや中国で先行販売されていました。
そして昨年2018年9月に日本で新型「CR-V」販売が開始されました。
受注は好調のようです。
そして乗ってみると実によく出来ています。
都会派のSUVという言われたかをしますが、なるほど大人っぽさを感じます。
日本市場に復活したCR-V
発売されたのは5代目 CR-Vとなり、ミドルサイズSUVをホンダがだすのは久々となります。
なぜなら、CR-Vは日本での販売を2016年にいったん終了したためです。
なぜ日本での販売をやめてしまったのか?
その理由はCR-Vは代々ボディーが大型化していって、日本市場に合わないということでした。
しかし、いまでは各メーカーで大きな車を販売していて、全幅1855mmというのはそんなに大きくなくなってきました。
新型CR-Vは北米で2016年実績で43万台を販売したという大ヒットでした。
車のスタイルもアメリカ車のような感じがします。
大型のヘッドライトはLEDが地理バレられていて、フロントグリルは上のほうになり、バンパーはエアダム一体型となっていて存在感をおおきくしています。
リアもいいかたちをしていて、L時のコンビネーションランプは一つの特徴で、上の方にまとまっています。
全体の外観をみてみると、ボディの上と下とでボリュームが2分されています。
ダウンサイジングターボの走りは“いい感じ”
CR-Vには「EX」と「EXマスターピース」のグレードがあり、「EXマスターピース」には電動パノラミックサンルーフ、足を差し入れるだけで開閉できるパワーテールゲートなどが備えられています。
CR-Vのグレードは、ガソリンターボ車とハイブリット車それぞれに「EX」と「EXマスターピース」があり、4種類となりますが、発売から1ヶ月たった受注状況は、ガソリンターボ車の「EXマスターピース」がもっとも売れているということです。
1500cc直列4気筒ガソリンターボエンジンは最高馬力190psで240Nmの最大トルクとなっています。
トランスミッションはCVTを採用しています。
この記事を書いた時点では、まだハイブリッドには試乗できていないのですが、ガソリンターボの「EXマスターピース」に乗った限りでは、よく出来ているという印象でした。
開発責任者の言葉で「全方位」というのがありました。どの方向をみてもよいということで、CR-Vは走りもステアリングの操作性も”いいかんじ”に仕上がっています。
「ドライバーの意思に応える」というキーワードがCR-Vの開発に掲げられていました。
トルクは240Nmというと、2400ccエンジンに相当する力です。
それを、2000rpmから出すことができる15000ccガソリンターボエンジンでスムーズに加速させることができます。
クルマ業界では、小さな排気量で大きな力をだす、ダウンサイジングがはやりました。
1000cc台の小さな排気量のエンジンにターボなどをつけて、馬力や能力をあげていきますが、いまでは、ダウンサイジングは採用せずに、多くのメーカーで20000ccほどの排気量の車が主になっています。
ダウンサイジングターボは少なくなっていく傾向ですが、CR-Vに関しては、2000ccにしなくても1500ccターボで十分という感じです。
ハンドリングのいいSUV
CR-Vの魅力のひとつにハンドリングがあります。。
「デュアルピニオンEPSなどにより、軽快なハンドリングを実現。」とカタログにありましたが、
ハンドルを切ると素早い応答をしてくれます。
連続カーブでも曲がれるという、「アジャイルハンドリングアシスト」がついていて、4輪のブレーキをうまく自動にコントロールしてくれて、気持ちよく曲がることができ、いいなと感じた理由のひとつです。
CVTの採用で高い駆動力をしっかりと伝えてくれて、ドライバーが思ったように速度が上がっていくのもよかったです。
乗り心地はどうかというと、
マルチリンク式リアサスペンションや、振幅感応型ダンパーが採用されていて、安定感がある乗り心地です。
地面がでこぼこしていても、あまり影響されずに走っていきます。
運転していても自然で、スムーズな感じで進んできます。
SUV戦国時代を生き残れるか?
SUVといえば4WDがほしいところです。
CR-Vの4輪駆動システムは「リアルタイムAWD」と呼ばれているホンダ独自のもので、緻密に車輪にトルクを配分していきます。
基本的には前輪駆動がベースとなっているリアルタイム4WDです。
それなので、路面の状況によって、駆動力を必要に応じて後輪に伝達していきます。
悪路になると、旋回情報を判断するヨーレートセンサーと、ステアリング操舵量を検知する舵角センサーのフィードバックに応じて、駆動を変化させて、前輪が空回りする前に駆動を後輪に伝えてくれます。
コーナリングでも4WDの伝達機能は発揮され、悪路でもコーナリングは爽快のようです。
CR-Vは室内も広く運転席助手席もリア席もスペースがあり余裕があります。
横幅には余裕があるので、それだけ室内も大きく作ることができたのかもしれません。
ラゲージスペースも大きく取られて使い勝手もいいです。
使いやすい要素があちこちにちりばめられていて、このような車を扱っていたら楽しいですね。
価格は
1500CCターボエンジン車は「EX」323万280円から「EXマスターピース」は359万1000円
ハイブリッドは「EX」タイプのFFが378万4320円から4WD「EXマスターピース」が400万320円まで
安くても300万円代で400万円超えとなると、ちょっとハードルがたかいかもしれません。
CR-Vのライバル車はというと
「トヨタ ハリアー」(294万9480円~)
「日産 エクストレイル」(219万7800円~)
「マツダ CX-5」(257万400円~)
「スバル フォレスター」(280万8000円~)
などがあります。
このクラスにはFFも4WDも各車設定されていて、またハイブリッドもほとんどの車に装備されて
需要もありライバルも多い激戦区となっています。
このクラスには、先代CR-Vが徹底したあと、ホンダでは、「ヴェゼル」(1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッド)だけであったのですが、各メーカーが個性ある車種をだしてきて、様々なニーズもでてきたため、「ヴェゼル」ではカバーしきれないようになったようです。
「ヴェゼル」よりもボディサイズがひとまわり大きく、スタイル的にゴツい感じの名前が知られているCR-Vなら、この激戦区でも勝算があると踏んでの投入となったと見られます。
CR-Vのクルマの完成度はいいので、十分に競争でき生き残ってイケルと思います。
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